ニュース、お知らせの読み方(語り方)
アナウンサーの基本は、ニュースです。
先輩アナウンサーは、ニュースに始まり、ニュースに終わると強調しています。
まず、最初のキーワード。読むことは、一般の人にとっては「黙読」。
アナウンサーにとっては、視聴者・リスナーに語りかけること。「音読」ですね。
簡単な様ですが、奥が深いです。息、間、高低、強弱、緩急、抑揚、音色など。
聞いている人(視聴者・リスナー)に寄り添う語りが大切です。その為に「研究」しています。
寝そべっている文字を立たせて、「声」にして届ける。特に、「間」は、一生のテーマ。
以下の例文を読んで、語って見てください。
◎踏切で電車が通りすぎたあと、すぐ渡り始めるのは危険です。
反対側の電車が通ることがあります。
近づいて来る電車のスピードは見た感じよりはるかに速いものです。
踏切りを渡るときは左右を十分確かめてから渡るようにしましょう。
いかがでしょうか。簡単な「お知らせ」原稿。小学生の児童に、分かるように語るには、工夫が必要です。
敢えて、課題原稿通り、文章通りにしました。句読点。特に、読点が少ないですね。
熟読して、頭に「映像」を浮かべれば、読点は簡単に打てます。
さらに、針でつっいたぐらいの「間」。心理的ポーズも取れます。/スラッシュに相当するもの。
10回ぐらい読んでみてください。だんだん、分かって来ます。欲が出て来ます。
100回読み、完璧に覚えて、児童の顔を見ながら「語って」ください。
児童(いさむ君)が、笑顔で頷いてくれれば、合格です。理屈、理論ではなく、身体で覚えること。
山本勉強会では、いい教材を身体で覚えて貰っています。理論づけは、後からでいい。と、考えます。
山本勉強会主宰 山本 勇 令和6年9月14日