水野貴志(STVラジオ、平成30年・創価大学・土日&月コース)

「なかなか良いニュース読みをしているね、素直な読みだ。やる気があるのなら、山本勉強会でも頑張ってみないか」――お言葉をかけて頂いたのは、おそらく2016年の春先だったと思います。これが山本勇先生との初めての出会いでした。その時、私は若林健治アナウンススクールで授業を受けていました。

「私は今まで何千人ものプロを育ててきた。一人一人の処方箋がある。大手アナウンススクールと違って一人に割く時間が数分、なんてことは絶対にしないんだ」と常々仰っていました。一人一人と真正面から向き合う、共に戦う、これが山本先生の座右の銘でした。

ES(エントリーシート)の提出が迫っており、締め切り日が何社も重なっていた時、私は自分で勝手に、提出する放送局を取捨選択しようとしていました。自分の中に「甘え」があったのです。それを知った山本先生は「お前はそれで本当にアナウンサーになりたいのか!ふざけるな!」と一喝。普段は温厚でおやじギャグを言うような優しい先生でしたが、放送局受験に対する姿勢、プロとしての心構えなど徹底的に鍛えていただきました。

山本先生とお会いした時点で私は、大学を卒業してから、既に3年目になっていました。「新卒」として入社するには基本的に卒業後、3年以内が原則です。つまり、勝負の年でした。アナウンス職だけでなく、一般職も受験。いいところまで残ると、全国屈指のネットワークが発動します。つまり、山本先生の教え子のアナウンサーをご紹介していただけるのです。何人もの先輩たちから激励をしていただきました。しかし、結果として「内定」を頂くことができませんでした。

勉強会に集う生徒は、社会人も勿論いましたが、大学生が多く、続々と結果を残し、先生の元から社会へ旅立っていく後輩たちを何人も見送りました。「後輩たちも山本先生も本当にすごい」と実感するも、「こんなに長くいるのに、俺は内定を取れないなんて、、、」と、どこか諦めムードが漂い始めたのは2017年の夏ごろでした。その時でした。

「逃げるのは自由。辞めるのは簡単。革命を起こさないと内定はとれないんだ!!」「内定は縁と運。すべてが繋がっているのだから、諦めずに頑張りなさい」先生は私の心の中に「諦め」の命が生じていることを、敏感に察知し、厳しくも温かく激励してくださったのです。その後再び、私の中でエンジンが始動。とあるコミュニティFMのパーソナリティの合格を勝ち取ることができました。

「ラジオは楽しいぞ!やりたいようにやりなさい。この経験が必ず生きてくる」とのお言葉のままに、実践の中でしか得られない貴重な経験を沢山することができました。バスケットボールチームの収録番組にも携わることができ、「ラジオ」の大切さも同時に学ぶことが出来ました。そして、コミュニティFMでの経験が評価され、この度、地元北海道のラジオ局から正社員として「内定」を頂くことができたのです。思えば、山本先生とお会いしてから2年が経っていました。

この2年4ヶ月間、私が勉強会で学んだことは、アナウンスメント技術だけではありません。むしろ「社会人としての基本」「人としての姿勢」つまり生き方を最前線で学ばせていただきました。私が未熟者だったが故、山本先生のお話にイライラし、思わず言い返しそうになったこともありましたが、それもいい思い出です(笑)会社員時代の貯金が底をつき、食べるものがないことを知ると、お米をくださったり、美味しいお酒をご馳走して頂いたり。受験日の前にはメールをいつも送ってくださいました。改めて、本当にありがとうございました。

山本勇先生、若林健治先生。お二人に出会わなければ、きっと今回の内定もなかったと思います。そして今だからこそ、思うのは「回り道をしてこそ、経験できることがある。それが、実は夢への一番の近道になっている」ということです。大学を卒業し、4年が過ぎましたが、自分の過去に全く後悔していません。これからは、「制作のプロ」そして、スポーツ実況アナウンサーという大きな夢に向かって、また1からスタートしていきます。

この体験記を読んでくださったそこのあなた。本気で夢を叶えたいなら、山本先生と一緒に、仲間と一緒に、夢に向かって、山本勉強会で頑張ってみませんか。